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 橘の洞門を越えて愛媛県に入った。どうしても確認しておきたいところがある。伊予市の伊予岡八幡神社の境内にある高良神社である。

 伊予岡八幡神社は伊予岡古墳群(6世紀~7世紀初頭)の上に建ち、多くの境内社が鎮座する。


  社殿に掲げられている絵を見ると、上吾川郡に鎮座する十二社を明治42年11月1日、官命によって合祀したと記録されている。その背景には明治39年の神社整理令がある。香川県でもそうであったが、この官命が出されて数年間のうちに、無各社はじめ存続の難しい小社は次々と境内社に取り込まれた。
 しかし、この時合祀された12社の中には高良神社の名前は見えない。多くの境内社が建ち並ぶ中でも、最も高い場所に鎮座しているのが高良神社である。

 何か格式の違いを表しているように見える。そもそも、なぜ高良神社は八幡宮の境内社となったのか? この謎は高良神社探しを始めた時からついて回った。逆に高良神社を探すには八幡宮の境内社を調べればよい……。こうして四国全体では20社以上の高良神社があることが分かってきた。


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 大学時代に『「邪馬台国」はなかった』(古田武彦著)を読んで、夜寝られなくなりました。古代史に関心を持つようになったきっかけです。
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