最澄と空海、どっちがどっちだったか分からなくなることはありませんか? そんな時、判別する基準を持っていたいですね。こう覚えてください。「ひえー天才、ここ真空」と。それぞれ4点セットで覚えることができます。 ひ え ー 天 才、 ところで、四国に関係が深いのは弘法大師こと空海です。私も小さい頃、香川県の満濃池は空海が造ったと習った記憶があります。瀬戸内式気候は雨が少ないので、讃岐地方ではため池が多く造られているのです。 また、四国には弘法大師による創建と伝えらる寺院も多く、様々な伝承が残っています。沓掛俊夫氏の「空海――地質家・鉱山師として」(『一般教育論集第32号』 愛知大学一般教育論集編集委員会、2007年)という論文に、真言宗の寺院の立地が中央構造線付近の水銀朱の産地と関連があるとの指摘がなされています。 どんな名人や達人でも間違えることがあるという意味の「弘法にも筆の誤り」。ではその誤った文字は何? とのクイズに対して、現役東大生の大半はあっさり正解していました。『今昔物語』に載っている話で、京都の応天門の「応」の字を間違えたというのです。弘法大師はあろうことか、「応」の字の上の点を書き忘れて、そのまま額は門に掲げられることになりました。普通は素人でもしないような凡ミスです。弘法大師、この書き忘れた点を筆を投げつけて打って、見事に直しました。現代風に言うと書道パフォーマンスのようですね。 PR |
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