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 2024年3月17日と24日に「NHKスペシャル古代史ミステリー」と題して、第1集では「邪馬台国」(「邪馬台国の謎に迫る」)、第2集では「倭の五王」(ヤマト王権 空白の世紀)に関する番組が放映された。
 番組は「私たちの国のルーツを解き明かす壮大なミステリー」と打ち上げていたが、その内容は一貫して「邪馬台国大和説・倭の五王ヤマトの大王説」に基づくものだった。古田武彦氏の唱える「邪馬壹国九州説・倭の五王九州の大王説」などなかったかのように無視され、また近年の発掘の成果も十分に反映されておらず、NHKの編集方針の問題点が『新古代学の扉』で指摘されている。

古田史学会報 181号 182号
多元的古代研究会・古田史学の会 創立30周年記念講演会 2024年10月27日(日) 文教区民センター
不都合な真実に目をそむけたNHKスペシャル古代ミステリー
正木裕
https://www.youtube.com/watch?v=lQ69r-ANihE



 とは言うものの、古田説が全く無視されているわけでもない。『日本古代史研究辞典』(阿部猛・義江明子・槇道雄・相曽貴志編、1995年)は飛鳥・奈良・平安・通時代・宗教文化・史料論の6章に分け135テーマを収め、研究史の整理、重要文献・論文の紹介、今後の研究課題を提示。執筆は94氏が分担。研究者に必携のハンドブックである。この中に古田説が紹介されている。「邪馬台国」「倭の五王」問題において、次のように記述されている。
邪馬台国
 古田武彦「邪馬壹国」は、『三国志』版本の「邪馬壹国」が正しく「邪馬臺国」に改訂してはならないとする。しかし『三国志』が写本で伝えられていた時代の『隋書』(六三六)や『太平御覧』(九八三)が引用する『魏志』倭人伝の本文は「臺」である。その間の『梁書』『通典』も「臺」である。古田はこの事実を五世紀前半の范曄『後漢書』が『三国志』の「壹」を「臺」と改めた結果と解釈するのだが、范曄の「改訂」は証明されてはいない。(p3〜4)

倭の五王
 逆に記紀に記載されていない「王」を想定する説、さらには五王を九州王朝の王とみなす説(古田武彦)もある。(p14)
 積極的に評価する内容ではないが、『日本古代史研究辞典』と銘打っている以上、古田説をも網羅的に扱わないわけにはいかなかったのだろう。



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プロフィール
HN:
朱儒国民
性別:
非公開
職業:
塾講師
趣味:
将棋、囲碁
自己紹介:
 大学時代に『「邪馬台国」はなかった』(古田武彦著)を読んで、夜寝られなくなりました。古代史に関心を持つようになったきっかけです。
 算数・数学・理科・社会・国語・英語など、オールラウンドの指導経験あり。郷土史やルーツ探しなど研究を続けながら、信頼できる歴史像を探究しているところです。
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