忍者ブログ
  • 2024.03
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2024.05
柳田國男の「強羅(ごうら)」は……
「コウラ」地名探しについて、「『地名語源辞典』も参考にしたらいいですよ」とのアドバイスもあり、図書館で調べてみた。『日本の地名 60の謎の地名を追って』(筒井功、2011年)の151ページを開くと、「強羅(ごうら)」地名について書かれている。「ゴウラ、ゴウロ、コウラ、コウロ」などの変化あり。神奈川県箱根町強羅について、柳田國男は「岩石の露出している小地域」を意味すると指摘したという。
 高知市鏡のコウラ地名を探していたら、『長宗我部地検帳』には「コウロ」と出てくる。今まで高良神社跡地と思って追ってきた「コウラ」「カウラ」地名は単なる思い込みや幻想だったのだろうか?
 いや違う。徳島市の高良神社が鎮座する2か所(応神町古川と飯谷町)は地名も「高良」である。高知県でもかつて高良神社があったところをコウラ谷(香南市香我美町徳王子)と呼んでいる。コウラ地名が登場するのはほとんど社地である。通常は神社ないしは祭神名と地名が一致していることが多いが、そうでない場合は元々あった神社名が地名として残されている可能性がある。
 柳田國男の説も特定の地名については当てはまるかもしれないが、「高良神社由来説」はもっと汎用性があるのではないかと考える。

拍手[0回]

PR
【2018/07/30 09:31 】 | 地名研究会 | 有り難いご意見(0)
<<幡多国は侏儒国であったか? | ホーム | オーテピアの図書館に『古代に真実を求めて21集』>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>