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 中学2年生の理科で、化学変化について勉強する。まず最初に「なぜカルメ焼きは膨らむか?」といったテーマで、炭酸水素ナトリウムの熱分解(加熱による分解)などを学んだりする。

Q. 次の( )に入る化学式を答えよ。
炭酸水素ナトリウム→炭酸ナトリウム+水+二酸化炭素
2NaHCO3→(  )+ H2O + CO2

 上記の化学反応式は高校化学でもよく出てくるので、覚えていたら役立つ場面が多い。しかし、忘れている人も多いのが現実だ。そこで「炭酸ナトリウムの化学式、忘れたときにはギャル曽根の本名を思い出したらいい」と切り札を出す。
 「そう、曽根 菜津子さん(Na2CO3
)」

 さすがに本名(曽根は旧姓、結婚して名城)までは知らない生徒が多いが、ギャル曽根が今でもテレビで活躍中なので、まだまだ使えるネタである。結婚する前のギャル曽根時代から、かれこれ10年ほど授業で使わせていただいている。

 ちなみに「なぜカルメ焼きは膨らむか?」のほうは、ふくらし粉の主成分が炭酸水素ナトリウムであり、熱分解によって二酸化炭素が発生するためである。よく言うじゃないですか。気体(期待)に胸膨らませるって……。
 また、大河ドラマ『いだてん』では、主人公・金栗四三(しそう)の父親が病弱で、いつも重曹(じゅうそう)水を飲んでいた。この重曹も炭酸水素ナトリウムのことで、胃酸過多など対して弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウムで胃酸を中和する効果がある。
 重曹(炭酸水素ナトリウム)1つとっても、まさに重層構造の知識を教える教材となるのだ。


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 大学時代に『「邪馬台国」はなかった』(古田武彦著)を読んで、夜寝られなくなりました。古代史に関心を持つようになったきっかけです。
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