連続テレビ小説『らんまん』で、主人公・槙野万太郎が幼少期の頃、裏山の神社の境内で天狗の坂本龍馬と会う。ドラマで描かれているのは、慶応3年(西暦1867年)3月の土佐・佐川だ。この頃、史実では下関に滞在していたとされ、第3回では迎えに来た別の侍が「何やりゆうがですか、下関におることになっちゅうがですき」と龍馬を諫めるシーンも盛り込まれている。
「龍馬は作り話ですけんど、天狗のほうは本当に居りました」と、牧野富太郎の生家を案内する地元の観光ガイドは語っていた。生家の近くにある龍淵山・青源寺十三世「愚仲(ぐちゅう)和尚」のことのようだ。明治初頭の苛酷な廃仏毀釈に対して身命を賭して法灯と伽藍を護り抜いた功績により廃絶をまぬがれ、現在の堂宇が今日に伝えられた。裏山で遊ぶ富太郎らに、目玉をくらわせたこともあり、幼い頃の牧野博士に影響を与えた人物とされる。
その舞台となった肝心の裏山の神社とは? 生家の脇から登る階段があった。久しぶりの山登りで境内に上がるまでに完全に息が切れてしまった。身体の弱かった富太郎を鍛えてくれた場所でもあったようだ。
高岡郡佐川町甲の金峰神社(伊奘冉命、外三神)の境内には「文化十三年丙子(1816年)」の年号が刻まれた灯籠も残されている。江戸時代は「午王宮」「産土神社」などと呼ばれていたらしい。「私はその前から植物が好きで、わが家の裏手にある産土神社のある山に登ってよく植物を採ったり、見たりしていたことを憶えている」と『牧野富太郎自叙伝』にも記されている。
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大学時代に『「邪馬台国」はなかった』(古田武彦著)を読んで、夜寝られなくなりました。古代史に関心を持つようになったきっかけです。
算数・数学・理科・社会・国語・英語など、オールラウンドの指導経験あり。郷土史やルーツ探しなど研究を続けながら、信頼できる歴史像を探究しているところです。
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