忍者ブログ
 橘の洞門を越えて愛媛県に入った。どうしても確認しておきたいところがある。伊予市の伊予岡八幡神社の境内にある高良神社である。

 伊予岡八幡神社は伊予岡古墳群(6世紀~7世紀初頭)の上に建ち、多くの境内社が鎮座する。


  社殿に掲げられている絵を見ると、上吾川郡に鎮座する十二社を明治42年11月1日、官命によって合祀したと記録されている。その背景には明治39年の神社整理令がある。香川県でもそうであったが、この官命が出されて数年間のうちに、無各社はじめ存続の難しい小社は次々と境内社に取り込まれた。
 しかし、この時合祀された12社の中には高良神社の名前は見えない。多くの境内社が建ち並ぶ中でも、最も高い場所に鎮座しているのが高良神社である。

 何か格式の違いを表しているように見える。そもそも、なぜ高良神社は八幡宮の境内社となったのか? この謎は高良神社探しを始めた時からついて回った。逆に高良神社を探すには八幡宮の境内社を調べればよい……。こうして四国全体では20社以上の高良神社があることが分かってきた。


拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
『探訪―土左の歴史』第20号 (仁淀川歴史会、2024年7月)
600円
高知県の郷土史について、教科書にはない史実に基づく地元の歴史・地理などを少しでも知ってもらいたいとの思いからメンバーが研究した内容を発表しています。
最新CM
[10/12 服部静尚]
[04/18 菅野 拓]
[11/01 霜]
[08/15 上城 誠]
[08/11 上城 誠]
最新TB
プロフィール
HN:
朱儒国民
性別:
非公開
職業:
塾講師
趣味:
将棋、囲碁
自己紹介:
 大学時代に『「邪馬台国」はなかった』(古田武彦著)を読んで、夜寝られなくなりました。古代史に関心を持つようになったきっかけです。
 算数・数学・理科・社会・国語・英語など、オールラウンドの指導経験あり。郷土史やルーツ探しなど研究を続けながら、信頼できる歴史像を探究しているところです。
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) もう一つの歴史教科書問題 All Rights Reserved